ハロプロのグループ構成は強みになりうる① | 外資系戦略コンサルタントの視点から見たアイドル・ビジネス

2011/11/19

ハロプロのグループ構成は強みになりうる①



今日はちょっと真面目に書いてみたいと思います。


よく経営学の教科書にはSWOT分析と呼ばれるフレームワークがあります。

このフレームワークは、かなり古く1960年代からありますが、

実は今現在でもよく使われていますし、

経営企画系の仕事に就いてる人であれば一回は使ったことがあるぐらい有名です。

リンク:SWOT分析(Wikipedia)






話は変わりますが、実際コンサルティングの現場では教科書やWeb上にのってるような、

概略版のSWOT分析のような生やさしい分析ではなく、

かなり血反吐を吐くような思いをして作ります。

例えば、強み(S:Strength)に20個 機会(O:Opportunity)に20個あった場合、

20×20の400個の総当りでアイデアを練り、実現性について考える必要があるのです。


話を本題に戻すと、SWOT分析が今でも長く使われていることから、

自社(もしくは事業)の強みと弱み、機会と脅威を把握することについては重要です。


その中で、

あまり経営が上手くいっていない会社(現在のハロプロ)が陥りがちな罠はなんでしょうか。

それは自社の強みを把握できず、機会を生かせなくなってしまうことです。


何故なら、経営環境及び財務状況が悪い企業は、自信喪失に陥り、

改善すべき点と脅威に注視しがちで、強みを見失ってしまいます。

そして強みを見失うということは、


自社にとってのチャンス(機会)を見逃すことになり、さらなる悪循環に陥るのです。


さて、前置きがいつもながら長くなってしまいましたが、

今回はハロプロ全体のグループ構成において、

今後の強みとして発揮できる点は何かについて

述べたいと思います。


以前、ハロプログループ内でポートフォリオ分析をしたことがあります。
(From ℃-uteとBerryz工房は「負け犬」!?!? )

あの時と言ってること違うじゃんと思う人もいるかもしれませんが、

ポートフォリオ分析はお金や時間が資源が限られている場合の優先順位の話のため、

あの分析の原則は変わってないと思います。

その上で、どのような対応法を取るのかは経営判断ですね。


さて、ハロプロの話をする前にAKB48について話をしたいと思います。


以前、AKB48がヒットした理由の1つに

・グループを構成するメンバー数を大きく増やしてAKBというブランドを構築した。

という話をしたと思います。
(From AKB48はこれからが本当の正念場① )


この主理由には何個かのサブ理由が含まれているのですが、

そのサブ理由の一つに

・AKB48のチーム構成がファンの取り込みと保持する仕組みとしてよく考えられている

という点があります。


このサブ理由について図を交えて、

AKB48のチーム構成がファンの取り込み及び保持にどのような仕組みを利用しているかについて

説明をしたいと思いますが、長くなってきたので今日はここで一旦切ります。

次回は明日公開します。
(もう作文は終わってるので、いつもの尻切れトンボじゃないです(笑))

ばいちゃーこ

2 件のコメント:

  1. いつも読ましてもらっています。会計士試験の勉強で出る来る経営学の話がちょくちょく出てきて興味深いですp(^-^)q
    質問なんですが℃Sさんの現在に至るまでの経歴を特定されない程度にw教えて下さいm(__)m

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  2. 匿名さん

    こんちはー
    経歴ってこのリンクに簡単に書いてますよ。
    http://cute-strategy.blogspot.com/p/blog-page.html

    プロパー(新卒)で入って、そのまんまずっと同じファームですよ。

    それ以外知りたい内容あれば、何をなぜ知りたいのかクリアにしていただければ。

    あと、Publicなコメント欄ではちょっと・・・

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