こんちは。
アイドルビジネス的には久しぶりの更新しようと思います。
2週間前の5/13に夕刊ガジェット通信で
「好きなアイドル調査 年代別にどのグループが人気かを発表」
という記事が公開されました。
http://get.nifty.com/cs/catalog/get_topics/catalog_houkagonews141_1.htm
ガジェット通信調査結果 「好きなアイドル調査 年代別にどのグループが人気かを発表」 |
実は以前AKBとハロプロでファン層を比較したのですが、
データの信頼性が低かったので失敗しました。
[リンク]ハロプロとAKB48のファン層を比較する
このような数値データは貴重なので、ちょっと深掘りしたいと思います。
(回りくどい説明が嫌いな人はページ下のグラフを見て頂ければ(笑))
さて、このアンケートについて見たのですが、
若干アンケート設計が悪く、グラフの見方も分かりづらいので、
そこら辺も加味して紐解いて行きたいと思います。
まずはこのアンケートの概要について
・アンケート実施方法
→(多分)インターネットによるアンケート送付・回答
・アンケート回答の対象者
→中高生及び20代~50代の男女 1854人(男女各927人)
・アンケートの質問
→好きなアイドルグループはどれか
・アンケートの選択肢(択一式)
→
1.AKB48
2.スマイレージ
3.Fairies
4.モーニング娘。
5.ももいろクローバーZ
6.この中にはひとつもない
以上となります。
まずは、アンケートの実施方法やサンプルについて見て行きましょう。
サンプル数が1854人(男女各927人)と書かれているので、
日本国民全体を代表するサンプル数としては十分です。
(例えば10億人の世論調査の場合、1537人のサンプルがあれば信頼できる数値となります。)
但し、どれだけランダムにサンプルを抽出できたかというと、
インターネットによる調査のため都道府県別の分布及び、
インターネットを使用しているかその親和性で偏りがあると考えられます。
(特に4,50代の年代はネットを全く使わない人たちがいるはずです。)
そして対象者については、この調査が残念なところがあります。
それは20代以上は10歳ごとに区分しているにも関わらず、
10代は中高生(13~18歳)として区分していることです。
これでは、分布が分かりづらいため、
この記事では中高生のデータを10代の代表値として数値を拡張します。
次にアンケートの設計(質問や選択肢)について書きたいと思います。
まず、この調査で最も残念なのは選択肢です。
6.この中にはひとつもない
さて、このアンケートについて見たのですが、
若干アンケート設計が悪く、グラフの見方も分かりづらいので、
そこら辺も加味して紐解いて行きたいと思います。
まずはこのアンケートの概要について
・アンケート実施方法
→(多分)インターネットによるアンケート送付・回答
・アンケート回答の対象者
→中高生及び20代~50代の男女 1854人(男女各927人)
・アンケートの質問
→好きなアイドルグループはどれか
・アンケートの選択肢(択一式)
→
1.AKB48
2.スマイレージ
3.Fairies
4.モーニング娘。
5.ももいろクローバーZ
6.この中にはひとつもない
以上となります。
まずは、アンケートの実施方法やサンプルについて見て行きましょう。
サンプル数が1854人(男女各927人)と書かれているので、
日本国民全体を代表するサンプル数としては十分です。
(例えば10億人の世論調査の場合、1537人のサンプルがあれば信頼できる数値となります。)
但し、どれだけランダムにサンプルを抽出できたかというと、
インターネットによる調査のため都道府県別の分布及び、
インターネットを使用しているかその親和性で偏りがあると考えられます。
(特に4,50代の年代はネットを全く使わない人たちがいるはずです。)
そして対象者については、この調査が残念なところがあります。
それは20代以上は10歳ごとに区分しているにも関わらず、
10代は中高生(13~18歳)として区分していることです。
これでは、分布が分かりづらいため、
この記事では中高生のデータを10代の代表値として数値を拡張します。
次にアンケートの設計(質問や選択肢)について書きたいと思います。
まず、この調査で最も残念なのは選択肢です。
6.この中にはひとつもない
という選択肢を選んだ人は実は2つのグループに分けることができます。
それは、
・1~5のアイドルグループ以外に好きなアイドルがいる
それは、
・1~5のアイドルグループ以外に好きなアイドルがいる
・アイドルに興味がない
というグループです。
これではMECE(MECE)になっていないので、
この選択肢を
6.その他のアイドルグループ
7.アイドルに興味はない
と設定すべきです。
現時点のアンケートではアイドルが好きな人がどれだけいるか分からないので、
最も選択数が少なかったFariesと比較して、他のアイドルグループの検索数は少ないため、
その他のアイドルグループを選んだ人は無視できるほど少ないとして考えます。
(以下のグラフ参照)
最後に、このアンケートで注意しなければいけないのは
択一式であることです。
例えば、モーニング娘。も好きだけどAKBの方が好きな人の場合は、
AKBに1票入れられることになります。
つまり、このアンケート結果でスマイレージが全ての年代で0%だったのは、
ハロヲタの人がモーニング娘。及びスマイレージのどっちが好きかの
選択を迫られることになり、モーニング娘。に票が流れた結果だと思います。
そして、
スマイレージは最近マスメディアに全く出ていないため、
純粋に最も好きなアイドルがスマイレージである人口は1万人以下と推測できます。
(約2万枚のCD売上で複数枚買う人がいると考えた場合、もっと少ない数値になるはずです。)
これは全人口の0.01%となるため、
アンケートで数字として出ない可能性が高いことになります。
さて、このアンケートについてざっと説明したので、
本題のグラフについて移りましょう。(以下は簡単な説明のみにします。)
まず、ガジェット通信のグラフが分かりづらいのですが、
縦軸は%みたいなので、結局は以下であることが言いたかったようです。
(数は男女合計の結果)
世代別好きな女性アイドルグループの割合(男女合計) |
各世代で好きなアイドルグループの割合を知ることは重要ですが、
実はビジネスを考える上では、人数を考えることのほうが重要です。
なので、人口動態の数値を加味して、計算しました。
さて、データも作れたので、これらのデータをブレイクダウンします。
まずは、世代別にアイドルが好きな割合を見ます。
世代別女性アイドルの好きな割合 |
以上から分かるように
・男性は年代が上がるごとに女性アイドルを好む傾向がある。
・女性は10代がピークで年代が上がるごとに女性アイドルに興味を失う傾向がある。
・男女合計では、年代が上がるごとに減少する傾向があるが、10%程度と少ない
次は人数
世代別女性アイドルの好きな人数(千人) |
・男性は年代が上がるごとにアイドルを好む人数が増加する
・女性は10代がピークで年代が上がるごとにアイドルを好む人数が減少する
・男女合計では、30代までは増加するが、30代をピーク(約800万人)に減少する
この数値については全体(10代~50代)で3500万人のアイドルを好きという人間が
存在することになります。
この数値については野村総研が4000万人という試算結果もだしているので、
あながち間違ってはいなさそうですね。
次に、全世代の人数を元に円グラフを作成。
次に興味なしを除いた場合の円グラフ。
つまりアイドルグループの人気度シェアです。
つまりアイドルグループの人気度シェアです。
もう少しモー娘。のシェアは低く見積もってたぐらいで、
この値に関してはあまり違和感ないかな。
次に、世代別の人気アイドルグループのシェア推移
世代別女性アイドルシェア(男女計) |
これについては、
・スマイレージ:前述の通りモー娘。ファンに包含されているため0%
・Fairies:10代に人気(約15%)があるが、他の世代には浸透していない。
・ももクロ:10代の22%のシェアをピークに年代が下がるごとにシェアを失う
・モー娘。:10代は0%だが、年代を上がるごとにシェアを増やす(ピーク50代25%)
・AKB48:年代が上がるごとに増加する傾向があるが、
全世代で安定して60%~70%のシェアを維持している。
となります。
次に男性の世代別の人気アイドルグループのシェア推移
世代別女性アイドルシェア(男性) |
男女計と大きく異なるところはないので、特に言及することは無いですが、
・40代→50代でモーニング娘。の人気が急激に増加。
モーニング娘。当時35歳~45歳なので、
子供が10歳程度の時にモーニング娘に接した可能性のある世代
そして、最後に女性の世代別の人気アイドルグループのシェア推移
男女計と男性別のグラフと異なるのは、
・10代のFariesの人気度が高い(約20%)
・男性に比べももクロの10代、20代人気は高いが、30代以降急速に減少
・モー娘。は年代が上がるごとにシェアが上がるが、40代女性のみ減少
→10代~20代の子供がいるため、子供の影響によりAKB人気が高い?
・AKBは年代が上がるごとにシェアを伸ばす
といったところかな。
全体として面白かったのは、
モーニング娘。が世代が上がるに連れてシェアが上がっていること。
確かに、ドリームモーニング娘。がマスコミで扱われることになるわけだ。
実は、シェアからCD購買に関する分析もしたかったんだけど、
文章が長くなったこともあって、ここで終わり。
また、時間があればちょっと他の観点から付け加えてみたいなぁ。。。。。
では、
ばいちゃーーーーこ!!!!!!!!!
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