℃-ute岡井千聖の「踊ってみた」で何が起きたか②-2 | 外資系戦略コンサルタントの視点から見たアイドル・ビジネス

2011/08/16

℃-ute岡井千聖の「踊ってみた」で何が起きたか②-2



以下のページの続きです。

℃-ute岡井千聖の「踊ってみた」で何が起きたか②-1

さて、次に評価をグラフ化してみます。



見方としては
評価率(全体)は 評価数(GoodとBadの総数)/全体の再生回数
で算出し、軸は左側です。

そして、
高評価率は Goodの評価数/評価数(GoodとBadの総数)
で算出し、軸は右側です。

さて、みなさんはこの評価の推移から何か読み取れたでしょうか。

残念ながら僕はこれでは1つぐらいしか言えねぇと思いました。

それは
①常に高い高評価率
何本かの有名な動画を見ましたが一般的に80%~90%程度の高評価を得ていれば良い方
ですが、この動画は95%~98%とかなり高評価を得ています。

このグラフだけではこれぐらいしか言えないので、
さっきの再生回数のグラフと並べてみました。


若干、時系列がずれているので、見づらいですが、
それぞれ対比してみてください。

以下のことが言えると思います。

①再生回数と評価率(全体)と高評価率が反比例
これは当たり前だと思います。一般的に一本目などは初見さんが多いですが、
回数を重ね、総再生回数が減るに連れ固定ファンの割合が増えてきます。
これにより、評価率(全体)及び高評価率が伸びるというわけですね。

②、①が正しいとした時、五本目と六本目の現象

①が正としたとき、五本目では不思議な現象が起きています。

五本目の現象 再生回数は最も少ないにも関わらず、評価率(全体)は下がっているということです。

この現象では、
五本目の「歌って踊ってみた」の"歌って"の部分が実は大きく興味を持たれなかったのではないかと考えています。
(特に岡井千聖の前からのファンではなく、この踊ってみた動画によって獲得したファン層に対して)


また、六本目は①の現象から考えれば、この評価率の推移は説明できますが、
再生回数から考えると数値的には一本目と二本目に近い値が出てくるはずですが、
異なっています。
(評価率(全体)が高く、高評価率が低い)
このことから、実は六本目で増えたのは一本目とは異なる層が視聴したのではないかと思います。

このことから、仮説の
1.スマイレージの初の楽曲を扱ったことによりスマイレージファンが流入した
が答えに近いのではないでしょうか。

さて、最後に
これらの動画を視聴した性別、年齢層のランキング(TOP 3)をグラフにしました。

この結果からは動画の視聴者層として男性の45-54歳と35-44歳の層は常にTOP2を保持していますが、TOP3は2,4~6本目は13-17歳の女性となっています。

そうこの結果を待ってた!

どこかの記事(岡井千聖本人のインタビュー?)では
動画がヒットしたときの当初の視聴者層1位はこの層(女性 13~17歳)だったそうです。

この女性のこの年齢層のファンは実は℃-uteの突破口になるターゲットです。
そう、ただこの事実を掴んだだけで今日はここでおしまいとします。

ちなみに、この年齢のプロフィールは余り嘘が無い気がします。というのも
男性は10代が18歳以上の大人の動画を見るために年齢を上に設定するメリットはありますが、
動画サイトのプロフィールでネカマになるメリットはありません。
そして女性が動画サイトのプロフィールで性別、年齢をごまかすメリットがないため、
この数値は結構、信頼性があるのではないでしょうか。


次は、前回のGoogle Insightsの結果とYoutubeの統計データと定性データを併せて、
企画を作るための土台を作りたいと思いまっす。

ではでは


2 件のコメント:

  1. いまちゃん2011年8月17日 22:17

    昔と比べるとハロー全体で女の子のファンの割合は確実に増えていると思います。

    と言っても全体から言えば微増ですけどね。

    7年ぐらい前と比べて現場感覚的には
    2%→5%
    ぐらいの感覚。

    他のヲタの話を聴いても℃は比較的女の子多いほうではないかと思います。

    まぁ比較的、ですけどね。

    返信削除
  2. コメントありがとうございます!
    ふむ。そうなんですね。

    感覚的な数値って結構ありがたいです。

    実際に出してみた数値と感覚値があってれば、
    先の話に信頼性がでるので。

    確かにこの前ライブ見に行ったとき思ったより℃-uteの女の子が多くてちょっとびっくりしました。

    返信削除